スチームボーイ

スチームボーイを小学校以来の友人夫婦と観てきました。


観終わっての感想は、、、
好評価ではありません。


大友克洋ラピュタを作らせたらやっぱりアキラになっちゃった、という感じ。
駿さんより先に、でかい城を動かしてやったぜ!というねらいしかないのでは?
でかいものを動かす。
壊す。
その衝動だけに突き動かされて作られてる印象。
物語のキーの爺さんが、服を着ないキャラ(アンチ文明の象徴?)として描かれ、
その爺さんが、科学礼賛する人(文明の象徴)に反発、結果として大惨事。
(アンチ文明=自然の象徴が文明であり、その息子が物語を収斂させる役なことに注目すれば、まさにそういう話なのかも知れませんが)というお話だと捉えるなら、
よくある文明対自然、という構造ではもはや立ち行かない、
文明も自然の中から生まれてきたものなんだから、安易な文明批判ではなく、それを内に取り込んだ上で全体としてうまくいくことを考える必要があるのだ。
という話にも見えなくもないのですが、
そうではなく、ただただ幼稚に、
ドカーン、ゴゴーン、シューッといった擬音で語られちゃうような衝動でつくられた話に見えました。


また、キャラがね、、、弱いんですよ。
どうにも生きてませんでした。
一面的と言えばいいのかなぁ。。。


ほんとに単純に、「蒸気で歯車をまわす」だけの映画。
かっこいいんですけど、それだけじゃねぇ。。。
設定だけだといい物語は作れない、というのを実感させられました。


ロケッティア」みたいでした。


同じスチームパンクの名探偵ホームズやラピュタ見て出直してきてください^^;


ちなみに、最前列で観る羽目になったので、肉体的な不快感がより悪評価を呼んでいる可能性もあります。
また、本編が始まるまでずーっと、隣の席の若者が、「種ガンダム大好き!」ポジションからの、オタク的解説満載会話を繰り広げてて始まる前から疲れてしまっていた、というのが悪評価を呼んでいる可能性もあります。