なんだか、ひどく疲れて普段より少しだけ早めに帰る。
ちなみに、早めに、というのは20時15分。
疲れていたために車で出社していたので、車を一人転がしていたのだけど、
ふと、「あぁ、桜並木を走ろう」と思いつく。
なんだか悪くない思いつきのように思えたので国立までちょっとだけ寄り道。
夜だからか。
静かな、しかし雄雄しい八分咲きの桜花のトンネルが僕を出迎えた。


帰宅して眠る前に「ハチミツとクローバー」の最新刊を読む。
多分、まだ歩ける。
「もうだめだっ!これ以上歩けるわけなんて無いよっ!ここまででいい。」
そんな声が聞こえてもなお、惰性のように歩いている。
歩いていきたいのだろう。きっと。


30歳になるまで一週間をきってもなお、僕はまだまだ青臭い。
近いことを考えている友人の存在を、近くに、遠くに感じながら明日もまた重たい足を引きずって生きていこう。