星を継ぐもの

映画の方は、セルフマッドムービーの趣き。
ガックンの主題歌も妙にはまってます。
正直、鳥肌立ちっぱなしでした。
特に新作画部分。
いろいろとあったようですが、新作画部分があるからこそ、映えている、と思いますけどね。
尺が短くなった分スッキリとした物語となっていて非常にテンポのよい映画に仕上がっていたように思います。
自らの血肉になっているものをうまい形で再提示されると人って心躍るんだな、ということも再確認。
当時10歳ですからね、そういう意味では直撃世代です。


小説の方は、、、
パラダイムってのはこういうことだな、とか感じましたよ。
天動説が信じられていた時代、全ての観測結果は天動説の脈絡に回収(場合によっては観測結果そのものを歪めることすらあったかもしれない)されていたわけです。
が、どうにもそれでは説明のつかない事象が少しずつ増えてくる。
そうしたタイミングで、パラダイムの転換が起こります。
この例で言えば地動説ですね。
そうすると説明が付く現象がたくさん出てきて、また地動説の脈絡に回収されやすい現象の観測が多発されていくわけです。
そうやって、学問ってのは進歩(なのかどうかは別の議論でしょうが)していくらしい。
そういうことってあるかもね、ってのを見せられた感じでしょうか。
僕がSFが好きなのは、嘘だけど魅力的な世界・ギミックの中でキャラが活き活きと動くところなような気がします。
この作品は、そういう意味ではキャラが活きてなかったような気がして残念です。
読解力がないのかも知れませんけど。
残念ながら心のベストテンには入らなそうでした。
いろいろと僕が好きな作品の下敷きになってる感はとてもとてもありますけども。