オシムが13人を選んだ理由

千葉、大阪、海外組から選べなかったから
なんてことが言われていますが、きっとこう。

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後半40分
1−3で押されている局面。
日本ピンチ!
「ほーっほっほ。これでワタシたちの勝ちはキマッタようなものですネ」
相手国の監督が笑う。


日本陣営は、選手交代枠を3、まるまる残したまま。
「やはり、交代なしで戦う、というのは無謀だったのでは?」
ベンチスタッフが問う。
「待つノデス。ひたすら、待つ、のデス。待てばカイロの日和がある、とイイマス」
相変わらず、わかったようなわからないようなことを言うオシム


と、その時!
「待たせたな!」
どこから?
スタジアムに高らかに声が響き渡る!
「俺たちが来たからには、もう安心だぜ!」
「さあ!いますぐ俺たちをピッチに出してくれ!」
「3点なんてすぐに取り返してみせるぜ!」
そう。それは、日本中が「彼らがなぜいない。。。」と待ち焦がれていた彼ら。
その彼らが、日本のピンチを知り、駆けつけてくれたのだ。


「ほーっほっほ。ナニを言ーっているノデスカ。試合の途中に突然キテ、ピッチに出せなんてことが通用するわけがないノデース」
自分たちの勝利を確信した相手国の監督の嘲笑。


と、その時、待ち続けていたオシムが立ち上がった!
「選手登録表を見ろっ!」


怪訝な表情を浮かべながら選手登録表を見る相手国スタッフの顔に驚きの影が浮かんだ。
「こ、これは!」


そう、試合開始時にはたしかに13人の名前だけが記されていた選手登録表に彼らの名が、浮かびあがっていたのだ。


「この時の為に、日本古来のアブリダシを使わせてもらいマシタ。
 敵をあざまくにはまず、ミカタ(見方?)かーらイイマス。」


「これで、俺たちがピッチに立つのはなんの問題もないわけだなっ!行くぜっ!」

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追加で選手が発表されてしまった今やちょっと間抜けではありますが。
こんな燃える展開を仕込んでくれるなんて、最高だぜ!オシム