テクスト論

小説はどこから読み始めてもよいし、どこで読み終えてもよい。
一行一行に読む喜びがあふれている。
それがよい小説だ、という話を先輩とした。


小説に限らず漫画しかり、すぐれた絵画、映画、建築しかり。
細部に神が宿る。
各パーツの中に全体が折りたたまれて格納されている。
偏在。
だから、どこから読み始めてもよいし、どこで読み終えてもよい。


ミステリィはその性質上、いわゆるネタバレをするとテクストが役目を終えてしまうのでその意味でNG。
という話も出たのだけど、ネタバレをしてもなにかが失われることがなく、むしろますます各パーツの中に折りたたまれているものが鮮烈になっていくそうしたミステリィもあるように思う。あるといいなぁ。


今日のエントリも、何を言っているのか判然としづらいように思ってかなしい。
(かなしいのであれば腕を磨くしかない)



邪魅の雫が本屋に並んでいたのです。