愚物

先日、そう呼ばれ、大変なダメージを受けたのだけれども
(それは言い返せなかったことで、自身認めてしまったところがあったからなおさら。諦めたのでそこで試合終了だったのです)
それは、周りの誰一人も説得できないことは自分にはやれない
ということを自分が言ったからに他ならない。
世界でそれをやりたい人がたった一人だったとしても
後世、悪魔として言い伝えられたとしても自分が正しいと思ったことはやる
そういう姿勢の人を格好いいとは思うが、自分はそうはなれない。
ならない、のではなく、なれない。


だって、人は間違うもの。
(正しさ、とは間違わないことではない、という理屈もあるのだろうが。)


漢字字典を引いてみた
愚:①頭の働きがにぶく、劣っている様②へりくだること。謙譲。
あーあれだ。「拙者」の方向だ。
他者との関係の中で、自分を相手の下に置く。
そのことこそが愚かなのだ。


そうならば、やはり僕は愚かだ。
どんなに正しいと思っていても、共感されるところが一切ない場合に、我が身を省みる心を持ちたい。
説得できないのであれば、その説には何かが足りないのだと気づきたい。
後世に悪魔と言われようと正しいと思うことをする姿勢は本当に素晴らしいが、素晴らしいと思えるのは、他人を巻き添えにしていない時だけだ。
ノブリス・オブリージュ。
正しさを知る者はその正しさを知らぬ者に知らしめる義務がある。


なかなか言うは易し、なんですけどね。
はあ。


「このバカオロカっ!」
僕は探偵にはなれない。
憑き物落としは、、、できるのだろうか。