写真について思うこと

結局、僕らは人間であって(たぶん)、であればその人間が何かに相対してシャッターを押して切り取った像は、その人間と被写体との関係性を映しとられたものに他ならないと思うのです。
それはつまり何が撮られていても、それはその人がどうその対象と向き合っているのか、の像だと言えると思うのです。
だからこそ、写真は、もちろん技術による部分もありつつ、どこまでも自己表現の一つ、と言えるのだと思っています。
喜んでいる人の写真が撮れればそれはもちろん喜びの表現なのだと思うのだけれども、それでは自分には、やはり直接的すぎると感じられ、もっと複雑な「世界」を切り取ることができたら幸福だろうな、と思うのです。


最近はデジタル加工技術も向上してきて自由に像を調整できるようになりました。
それはなおさら思い描く自分そのものを写真という像に焼き付けることができるようになったことで喜ばしいのだけれども、「加工技術を使いたかっただけじゃん!?」と思わせる写真は、やはり退屈になってしまうのではないかと思ったのです。


ってなやりとりを友人としたのです。