天が喰うなと言っている

麺の好きなラーメン屋へ行き、うっかり「麺増し」を注文してしまった。
選べる時には大盛りとか麺増しとかLサイズとかを選択する癖がついてしまっている。
最後の微調整の注文を訪ねられた時にちょっとした違和感があったのだけど「ニンニク」とだけ答えたところ、案の定注文したものはさっきの彼のところに行った様子。
さっきの彼に「麺増しの方?」と聞いていたもの。どうやら、あれが自分の食券だったんだ。
親父が強面で注文に独自のルール(ニンニクとか野菜と呪文を唱えるとその部分が増える)があったりすると、なかなか「これは自分が頼んだものとは違います!」とは言いづらい。
「あれ?これは自分が頼んだのとは違うような、、、いや、きっと自分の答え方が間違っていたに違いない!」と自然と考えてしまうし、結果を受け入れる。
海外旅行に行って読めないメニューから注文したら、出てきたものを受け入れるだろう。そんな感じ。
結局、自分はノーマルのラーメンを食べ、さっきの彼が麺増しを食べた。
自分より先に食べ始めたのに、自分が出る時にもまだ軽く涙目で食べていた様子が忍びない。
天が自分に喰うなと言っている。
帰宅してポストに親から届いていたハガキにも「注!!メタボリック」と書かれていた。
どうにもそういうことらしい。