主体的に関わること考

例えば、銀行だとかファンドだとかから融資先の企業に取締役として経営に入る、ということはきっと珍しくない。
そして、その経営に入った人が、経営会議で、うっかり「御社の状況は」なんて能天気に発言してしまうことも、もしかしたら珍しくない。
他人事ではないはずなのに、他人事の高見の見物。
場合によっては
「みなさまのお手並み拝見」(え?あなたは一緒にやらないの?)とか、
「みなさんが大変な状況だとは聞いています」(いやいや、あなたの指示でこちらは動いているんですけど)とか。
まぁ、そうした、現場の人間にしてみればがっかり事例というのは、そこかしこで発生しているのかもしれません。
(いや、身近でちょっと、、、?)


もちろん、当事者になってしまうと見えにくくなることもあったりするので、客観的であるという意味においてよくないことばかりでもない、と言えることもあるかも。
また、自分がどうも主体的になりきれない理由について考えてみると、小さい頃に転校を繰り返し、どんなに仲良くなった人とも、自分ではどうしようもない力で引き離される時が来る、だったら、亡くす悲しみを減らすために関わりすぎないようにしよう、という実につまらない姿勢が身についてしまっている気配が漂います。
我ながら度し難い。
そういう人は誰からも必要とされないままひっそりといなくなってしまうのでしょうが。


一方で実際には人を求めてやまないのを覆い隠している感じもするので、もっと自分に正直に、しかしキモがられない、圧迫的になりすぎないコミュニケーションスキルを磨いていくしかないのだとも思いますが。
(そういうのは10代で身につけるスキルなんだよな。きっと)