センゴク天正記5

センゴク天正記(5) (ヤンマガKCスペシャル)
長篠の戦いと言うと、かつての栄光にしがみついたぼんくら息子の勝頼率いる武田の騎馬隊を開明的な信長の最新鋭鉄砲隊が華麗に殲滅。新時代の幕開け。みたいなイメージを持っていた。
もうそのイメージがステロタイプすぎて、お前アホすぎ、ダメすぎ。
というご意見を持つ方も多いかと思いますが、そうした僕自身のダメさはおいといて、センゴクです。
長篠の戦いは、信長陣営は三段構えの鉄砲隊が竹の塀の向こう側から騎馬隊を殲滅しただけだから被害もない、みたいなわけないじゃん、戦争なんだぜ、という見事な描かれぶり。


初期的には
http://d.hatena.ne.jp/ages/20080221#p2
義元=貴族趣味の色白デブ
みたいなダメイメージを鮮烈に払拭してくれたことに始まり、
この作品には本当に多くのことを教えてもらっています。
クラスに何人かいる戦国・三国武将好きの長じた姿なのかな?などと考えつつ、また昨今の腐女子への戦国武将ブームにも思いを馳せつつ、
まずは、あらためて、この作品に出会えた幸福に感謝。


新幹線のデッキで読みながら
真田の「汝にも命より誇りを重んじる頃があったはず」
鬼美濃の「敵であれ味方であれひたむきに戦う姿は愛きものよ」に号泣してしまいました。
見られてたら何事かと思われたことでしょう。
人がいなくてよかった(笑)