さて、今日はちょっとしたお話を。

友人(仮にSクンとしましょう)は、休日出勤をしたんだそうです。
まだくそがつくほど暑かった頃のこと。
「いや〜やっぱり休日は人がいなくて仕事がはかどるな〜」
なんて言いながら、がんばっていたんだそうです。
しかし、そのオフィスは、休日は省エネのため、エアコンがつけられないようになっていました。
仕事がはかどっている内は、まだよかったのですが、だんだんと部屋がむんむんしてる気分になってまいりました。
うちわやら扇子を駆使してなんとか涼をとっていたのですが、どうにも耐えられなくなってきたSクン。
ふと周りを見渡すと、オフィスには自分一人しかいないじゃありませんか。

Sクンはおもむろに、上半身の衣服を脱ぎ、あろうことか、ズボンも脱いじゃったのでした。
完全に自宅くつろぎモードです。
ポクサータイプのトランクス一枚で、PCに向かう姿は、傍目から見ると85%くらいには変態的ですね。
しかし、暑さからもう少しおかしくなっていたのか「この開放感はなんだ!今ならどんなに難しい仕事だってできる!」なんて思いながら黙々と仕事をして休日にやろうと思っていたことが片付いてまいりました。


この辺で、ちょっと休憩でもするか、ってな具合で
同じフロアのドリンクの自販機までふらふらと向かいました。
確認しておきますが、彼はパンツ一丁です。
生まれたままの身体以外には、トランクスと小銭しか所有していない状態です。
そんな彼が、自販機に向かうエレベータの前を通るまさにその時、
「ポーン」という音とともにエレベータが開いて人が降りてきました。


よりによって、日ごろ憎からず思っていた同僚のMさんです。
「きゃっ!え?え?S君?どしたのそのかっこ?」
言い逃れしようがありませんね。
普段スーツをパシッと着込んだ姿しか見せていなかっただけに、Mさんの心中察するにあまりあります。
休日とは言え、神聖なるビジネスマンの戦場に、トランクス一丁の男がいる姿は、悪い夢にしか思えません。
また、格好が格好なだけに、下手な言い逃れは、通報の憂き目に遭うことにならないとも限りません。
さぁ、Sクン。どうする!?


「ぼくさー、ボクサー」
。。。
とんち?
ってか駄洒落かよ。。。


この物語はフィクションです(笑)