立喰師列伝

難解なものをその難解さ故に高尚なものと捉え
それを愛でる自分自身が高尚なものになったように感じ悦に入る
といった現象が散見される。
とまあ、一文が長いいわゆる悪文を書いたり読んだりすることで
頭がよくなった、と評価してしまうことがあります。
押井さんなんかはまさにそうした傾向を多く持つ人たちから非常に好まれてしまうわけで。


今回は、実写とアニメの融合!
みたいなこと言われてますが、
あれはまー、パラッパー以上ではない。^^;


うる星からパト、攻殻を経てなお饒舌。
(そういえば、アヴァロンはわりに寡黙だったような印象が。)
ゲットーは必見かと。


ちなみに、難解なものは難解さが重要なのではなく
その難解さを解き明かそうとする心の動きを誘発するからこそ良いのだと思います。
すぐれた作品はとっつきの良さと粘着質な考察に耐えるだけの懐の深さとを併せ持っている、と思えてなりません。
第一印象も深く付き合って初めて見える印象との両方が共に魅力的な人みたいに。(蛇足)