UNITED93

周囲の人に勧められたので観とくか、と。
先日も書いたように真実らしい初期状態と真実らしい事物の振る舞いを元に
正当に推論していけば真実らしいアウトプットは導かれる、とそれなりに信じている。
ラプラスの悪魔
その意味で、あの映画に描かれていたことは
ドキュメンタリー
と言ってよい部分があるかもしれないのだけど、正直、気持ち悪さが残ってしまった。
あの飛行機に乗っていた人は理不尽に死んだ。
あのビルにいた人は理不尽に死んだ。
それは組織の軋轢でロクに行動できなかった航空局や軍にも責任の一端があるのかもしれない。
現場では戦った人もいた。
そういう話はよくわかるのだけど、
ではなぜ、ああいう理不尽な事件が起こったのか、そこを考えさせるヒントはない。


なぜ?を上流に遡って考えていきたい。
(究極は「生まれてすみません」となってしまうのかもしれないけど。)
そうすることがああした理不尽さから世界を多少なりとも遠ざけるヒントになると思うから。


冒頭のクルアーンの静かな音楽的響きに魅了されつつ。
(うちの祖母の菩提寺である浄土宗の坊さんは本当に声がよくほとんどホーミーとなって音楽的に聞こえるのは余談だが、宗教と音楽が切っても切れない関係であることは興味深い。)


ハンドカメラの手ぶれはブレアウィッチみたいでよかったです。
もう一個。
ある登場人物がヒムラーに似てないか、と言われていたのだけど
どう見てもヒムラーです。
本当にありがとうございました。