できる?できない?

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)
今も買えるんですね。
数多く、読んできた学研まんがの中でも珠玉の一冊だと思っています。(一方、いる?いない?のひみつは怖すぎた。笑)
なんでもかんでもすぐに「出来っこないす」と言い出す謎の西洋人Mr.デキッコナイスに対してなんとかこうとか実現させようとあれこれ考えやってみるやっ太のやりとりが好きでした。


エンジニアというかいわゆる「理系※」的な思考の癖を持つ人は「何事でも、できるかできないかと言えばできる。というよりこの世の中にやろうとしてできないことはそうそうない」という信仰を持っているように思います。
しかし、そのできる、という発言にはコスト(時間やお金)が含まれないことが多いのもよくあることで。


できるが、やるべきか、を決めるのはたぶん政治の話。
(コストバランスの話なんてスケールを変えるとバンバン変わっちゃって、どのスケールを今回を使うのか、を決めるという政治が働くんだと思うんです)
できると信じて実現を検討し続けるのはロマンの話。
是が非でもご一緒させていただきたいロマンと巻き込まれるのをごめんこうむりたい類のロマンとがありますけどね。


本当は、ひよこの鑑別士ぐらい瞬時に弁別できるもののはずですが、いろいろなものに目がくらんでわからなくなったりします。(少なくとも僕は長らく迷走中です)
ぶれない軸を持っている人が羨ましくてしょうがありません。(←とか言ってるのがもう駄目なように思う)


※じゃあ書かなきゃいいのに、と我ながら思いますが、この文系、理系という分類、僕はいかがなものかと思っています。多くの場合、考えることを放棄した人が、考え続けている人に対して、あの人は理系、とレッテルを貼って何かがわかったつもりになる、という使われ方をしているように思うので。
あの人は理系で、あなたは文系のつもりかもしれませんが、、、(以下略