「駐車禁止」を「ここは車がとめられないところです」と言う

「ここは車がとめられないところです」


たまたま大阪の町を歩いていたら、目に入ってきた標識に書いてありました。
普通、無機質に「駐車禁止」とだけ書かれていたり、場合によっては青地に赤のNOマークで言っているだけのことが多いこの場所に駐車してはいけない通達。
でも、これはわかりやすい。
まぁ、駐めるとどんなひどいこと(とめた人、とめられた人に)が起こるのか、まであるとなおさらわかりやすいと思うけれど、そこまでやると一目ではまず把握できないわけで。
つまり標識、サインとして機能しないわけで。


最近の僕は安易なレッテル貼りをあまり好まないのだけれども、こういうことかな、と直感的に思いました。
江戸は武家の町。
大阪は商人の町。


江戸では、丁寧すぎる説明は「お主っ!武士を愚弄するのかっ!拙者はそこまで愚鈍ではないわっ!」と取られかねない?しかし、大阪では、もっともローコストでコミュニケーションが進むことを重視するから、伝達ロスがないようなコミュニケーション指向、なのかなと。


たったひとつの標識で言いすぎかもしれませんね。


どちらかがいい、とかそういう話でもなく、両方のバランスが大事なのだと思うし、相手によって言い方を調整できると(つまり、相手が気持ちよく従えるコマンドを伝えることができると)なおさらいいよなぁ、と思うのです。