重い荷物を持つ

その人よりも自分の方が重い荷物を持てるから持つ。
自分には自明なのだけど、やたら恐縮される。
相手に負担をかけたくない、という心情なのだろうし、まぁ、好意の押しつけはそれが善意駆動のものだとかに関係なく、結局、相手の領域への侵略行為に他ならないのだろうから、本気で不快な可能性もあるのだけど、まぁ、目の前で女性がえっちらおっちらむやみに重い鞄を運ぼうとしているのを、ぼーっと無視できるほど僕は人間ができていないようで。


知らない人の荷物を運ぶことまではさすがに昨今とみに難しいですが。


とは言え、自分にとって考えておかないといけないのは、こうした目先の功利的な行動に走る癖。
目の前のもっと考えるべき大きな問題をさておいて、与し易い問題ばかりを解いて、何かをしている感覚に陥っていないか、をチェックし続けないと。
数学で第1問の小問集合の問題を100題解けても後ろの方の大きな問題を解かないと合格点に達しないことを骨の髄で理解しないといけないのだ。自分は。