広尾界隈

恵比寿の写真美術館で「視覚と知覚を超える旅」という展示をしていたので最終日に観に行った。
本当は前日の仕事が早く終われば、帰りに寄ろう、なんて思っていたのだけど。
カメラ・オブスキュラや、初期のアニメーション技術であるソーマトロープやゾートロープの展示があったりしてなんというか萌えた。
こんなにもテクノロジーが未発達な時代から、人が表現したい欲求を抑えられなかった様子に。


その後、国立新美術館まで歩いてみた。
広尾界隈は、別世界の趣。
仕事に明け暮れていた男性が、その間カルチャースクールやレストランやカフェや図書館、美術館で過ごした奥さんと文化レベルに差がつき過ぎて退職後一緒に暮らしていけなくなる、なんていうエピソード(この話は結局、どんな「仕事」だったかの方が問題なのだろう、と思うけれども)を思い出すほど自分とは住む世界が違う感じをつきつけられた。
見つめていると目がつぶれてしまうのではないか、という感触。
向上心はもちろん美徳だと思うけれども、一方で「身の程」「分際」というものがやっぱりあるように思う。


国立新美術館はメディア芸術祭最終日。
やっぱり自分は、体験芸術やインスタレーションが好きだ、というのを再認識。
(ゲームもアフターバーナーの系譜のヴァーチャレーシングが一番好きだった)
写真やテキストとは違ってちょっと自分で作ってみるにはハードルが高いのが悩みどころ。