どこまでが常識?

昨日の昼休みに、同僚が自分にとっては常識なことでも知らないことが多い、ということを体験しました。
自分にとっての常識が他人にとっての常識でない事例は、例えば自分の家の位置、といった知識に始まり、枚挙に暇がありませんので驚くには値しませんが、その驚きをあらためて。


きっかけは、フィクションだったのです。
その同僚がフィクションに興味がないことは知っていたのですが、
自分が父親から残業中に電話がかかってきて、なにかと思えば「お台場にガンダムに実寸大オブジェが建造中らしいけぇ見に行きんさい」というすでに知っていたことを緊急めいた装いで伝えられてしまった、という話をした際の「、、、ガン、、、ダム?」というリアクションから違和感が顕在化していったのです。
何かがどのくらい人口に膾炙しているか、については、広告代理店なんかが調査しているのだと思いますがガンダムは100%近いと勝手に思い込んでいたので驚きました。
正確に言うと彼はガンダムのことは知っていたのですが、実寸がどのくらいか、については想像がまったくできませんでした。ドラえもんみたいなサイズをちょっとイメージしていたようです。(ちなみにドラえもんは120センチ台だったと記憶しています)


じゃぁ?ってんでいろいろ聞いていったんです。
ホームズ知ってる?→知ってた。
サザエさんの家族構成は大家族だから結構込み入っているけど(タラはカツオ、ワカメの弟だと思っていた時期が僕にはありました)知ってる?→知ってた。


この辺からあやしくなってくるのですが、
三国志は?→、、、こうう?
戦国武将は?→、、、武田信玄は知ってますよ。
武田信玄のライバルと言えば?→、、、、あ!、、、か、、、川中島の戦い?相手は、、、なんか新潟の人なんですよね?
と。


彼は私立文系の大学入試を日本史選択で受験したようなのですが、調べてみたところ上杉謙信は山川の用語集でもかなり重要度の高い用語と見受けられました。
でもまぁ、こんなもんなんでしょうね。
最近のニュースはよく知っているようですが、大河ドラマには興味なさそうですし。
信玄のライバルって聞き方もよくはないとは思ったのですけども、それでもやっぱり、、、ねぇ?


その後、坂本竜馬はフリーターだったのが企業して、海援隊、武田鉄也のじゃありませんよ!ってのを作ったらしっすよ!って教えてくれて楽しかったです(笑)
ここまでくると、ナイツの漫才のようでした。
彼らも常識の加減判定には苦労するでしょうね。。。
「みなさん、知ってますか?海外に行くにはパスポートってのがいるらしいですよ?」は笑えるのか、へぇ〜と言われてしまうのか、日々チェックしていることでしょう。。。


日本とアメリカが戦争してたことを知らない人でいっぱいになる日も遠くないのかも知れません。
(話を飛躍させすぎ?)


やや蛇足気味に。
もちろん、自分はここまで知ってるからもう安心、安全だ、などということはけしてないので、相対的に知っていることを誇ることには心の安定を得る以上の意味はないように感じます。その辺は自身心がけたいところ。
試験なんかだと、ギリギリ合格、みたいなのを狙うので、こうした発想が出やすいのですが。


さて、では出勤してきます。