ケロバイン

今回のケロロはすばらしかった。
今回の侵略は、いままでのケロンのペコポン侵略の中でも屈指。
ロボボによる、人間と機械の融合光線。
これまでの侵略は、そもそも、ほとんどが「日向家を困らせる」程度だったのが、今回は結構広範囲が困ったことに。
しかも、目の前の機械と身体を融合されてしまう、というのは、結構怖い。
ニコンポと融合された冬樹が不本意に歌を歌わされるくだりとか、機械に人間が主体性を奪われる、というモチーフはこれまで山ほどあらゆる作品で描かれているモチーフではあるけれども、やっぱり実効性あるなぁ、と。


最後が、機械嫌いのドロロがハンドルを握ると豹変して機械を自在に操っての勝利、というのも実に含蓄のあるもの。


いやぁ、よかった。
それでいて、もちろん、個々のシーンは圧倒的におもしろいので。
特に、草尾さん演じるドロロが大活躍するところなどあのグレートケロンのデザインにも関わらずかっこいいわけで。(笑)


元々、バンダイ提供の番組は、バンダイのおもちゃの長大な販売促進番組に他ならないのだけど、今までのは、そのおもちゃが運用されている場面を見せる、ところを越えるものではなかった。
それが、このケロロ軍曹では、その主力商品たるガンプラが好きな主人公、という直球そのままな構造がまたなんとも。
が、そのおかげで、メタな構造になっていて、が故に、重層的に作られる話もあったりして、非常によいと思うのです。