読売出版広告賞、大賞に「リアル×バガボンド」

集英社講談社の合同広告。
マンガだと作品ファンも当然ありますが、それ以上に作家ファンということがあるように思うので、非常にうまい売り方と思いました。
おもしろいのは、そういう売り方をしそうなのは、販売の前線である本屋でありそうなところが、こちらは、いわば本営である出版社主導なところ。
しかも、音羽グループ一ツ橋グループという垣根を越えてのことですから、よく知りませんが、会津と長州が過去の遺恨を越えて手を組んだ、みたいな、フィクション側に話をもっていくなら、宿敵悟空とピッコロまたは、ベジータが手を組んだ、みたいな、まぁいわゆる燃えシチュ(エーション)なわけです。


で、少し過去を思い出してみると、スクラン×夏のあらし、という販売戦略のうまさに感心した記憶が。
これも、講談社スクエニのクロスオーバーです。
(でも、改造×先生とかは、なさそうですね。。。やはり同時代でなくてはいけないのでしょうか?)
ん?
ああ、こりゃ、邪推するに講談社側に相当のやり手がおられるっぽいですね。


同じ作家さんを相手にしてれば、担当編集者同士が顔を合わせる機会も多かったり(わかりませんが、作家の手が遅かったりすればなおさら待機時間をともにする機会も多かったり?)して、こういう動きの盛りあがりなんかが起きやすいのかもしれませんね。


こういう「どちらかを選んで買う※」というものではなく「どちらも買う」という業態のものはもっとこういう売り方をしていくといいと思います!
というのをどちらかの代理店の方が持ち込んだんでしょうか?


※たとえば、車みたいに単価が高いものではきついですよね。車業界が若干斜陽気味なところがあっても業界(車屋、タイヤ屋、ガス屋、etc、etc)全体で、公共交通機関よりも自家用車でしょ!というキャンペーンはなくはないでしょうけど、インプ×アクセラみたいなのはちょっと考えにくい。



似たようで別の話。
i-phoneがドコモとやわらか銀行に声をかけていると報道されました。
これなんか、どちらかを選ばず、どっちからも出す、ってのは難しいんでしょうかね?
現状、ひとつたりとも、業者をまたがった端末がないのは、ある意味異常事態だと思うんですが。
「●●の作品が読めるのは▲▲だけ!」
という時代ではないような気もします。


目指すは共存共栄!(笑)