魍魎の匣

http://d.hatena.ne.jp/ages/20050718
あれから2年。
関口巽以外は前作と同じキャストで映像化。
本当に素晴らしい映像をたくさん見ることができました。
本当はこの季節に観るなら鉄鼠の檻がいいんですが。


戦後の日本を表現する為に上海ロケが行われている様子。
上海も中心部は東京よりも大都会と聞いていますが、郊外にはまだまだ戦後の日本っぽい景色が残っている、ということなのかもしれません。
2年前にベトナム旅行をした際
http://d.hatena.ne.jp/ages/20060913
にもきっと戦後の日本の都市はこういう感じなんだろうなぁ、と想像しましたが、そうしたタイムスリップ感覚をもたらす景色は国内の非都市部よりも近隣諸国により残っているのかもしれません。


夏から始まる一連の京極作品の中でもSF感覚の強い本作が見事に映像化されていたのに本当に満足です。
役者も本当に上手。
榎さんのあべちゃんはちょっと違わない?と思いつつも、結構あってるような気もしてきます。
京極堂の妹敦ちゃんはかなりツボです。ファッションしかり仕草しかり。
時々妙に陳腐な感じになるのも、舞台っぽくて自分にはいっそありです。


箱の中にみっしりと隙間なく埋まりたいという志向、隙間を埋めたいという志向は欝病気質のA型気質(血液型と性格の間に生理化学的な関係はないでしょうが、社会科学的に今や存在している)の持ちそうな志向だと思いますが、気質とは関係なく、自分にもそういう傾向はあるように思います。
背丈にちょうどの押入れにぴったり嵌って眠るのが好きでした。
「ほう。」


この調子で今年の映画が楽しいといいなぁ。
直近では、シザーハンズ、スリーピーホロウが大好きな自分にはティムバートン&ジョニデの新作スウィニートッドが超楽しみです。