その願は誰のため

数日遅れで日記を書くのは、過去の夕飯に何を食べたかを思い出す、という脳トレのメニューと同じでもしかしたら、いくばくかの脳の活性化につながるのかもしれません。


この日も午後から神保町に。
ちょうど移動のタイミングで雨。
同行の先輩(この先輩は雨雪でも傘をささなかったりこの冬の寒さの中でもコートを着なかったり昼休みに公園の芝生で昼寝をしたり近所の温泉施設でひとっ風呂浴びたりと数々の武勇伝を持っているのですが)は例によって傘をさそうとしません。
僕が傘に入れてあげようとするも固辞するので「一緒に歩く僕が傘に入れてあげない冷たい人間に思われるのがいやなので傘に入ってください。」と利己的な故に利他的になっている妙なお願いをする羽目に。
「べ、別にあんたのためじゃないんだからね!弟に作ったら余っちゃって捨てるのも、もったいないからあげるだけなんだから!」と言いながら顔を真赤にしてバレンタインデーにチョコをくれたりするのが巷間ツンデレと言われるキャラのステロタイプですが、奇しくもまさにこのような言動をとってしまったわけで。


二人ともおっさんじゃなかったらちょっと素敵なシチュエーションだったりするのかもしれませんね。
(一部の腐の方向の方には極上のシチュなんでしょうか?^^;)


各々が利己的に行動する結果が、全体の合目的的な行動になっているような仕組みを作っていけると素晴らしいですね。
この「全体」の範囲がなによりも難しいわけですが。


例えば、傘に入れてあげるという行為は、傘を持っていない人にとっては合目的的ですが、傘を売る人から見れば傘販売の機会損失の憎むべき行動であったり。一方、自宅の玄関で繁殖している疑惑がある傘をむやみに買わないことは家庭の為になりましょうし、ゴミを減らし環境に役立つのかもしれない。


ま、そんな感じで。