先輩風を吹かす

知り合った後輩の先輩を自分が偶々同級生として知っていた(ええい、ややこしい)ので、一緒にご飯を食べた。
似たような境遇を経てきた人、自分が10年前に立っていた場所に似た場所に立っている人が何を考えているのか、を聴くのは楽しい。
自分が歩いてきた道が、その人の役に立つかどうかは不定だけれども、それでも何かを残せた感覚、というのはやはりうれしいものではある。


戦線スパイクヒルズ 5 (ヤングガンガンコミックス)
例えばこの漫画でも、スリの技術を主人公に伝授することのうれしさについて老婆が話すシーンがあるのだけど、誰かに何かを伝えられたかもしれない、という希望は人間にとって多分、重要なことの一つなのだと思う。
こういうことを言うと、何か伝えるにたるだけの大きさというか実態を持ったなにか、を自分自身が持っていなければならないのでは、とか、自分はそんなものは持っていない、、、というような話が聞こえてきそうだけど、誰かが誰かと話をする、それだけで伝わるもの、というものはあるのだと思う。
もちろん、伝え方のスキルは高いにこしたことはないし、伝えるコンテンツは大きいにこしたことはないのだとも思うけれども。


自分が10上の先輩に感じた畏怖を今の自分は供えていないようにも思うが、別の何かが積み重なっている(脂肪とか←なんて韜晦することにあまり意味もないけれど←なんて言ってしまうことのみっともなさとか)のだと思いたい。


この日から10日にも渡って書くのをさぼってしまっていたので、ちょっとずつ。