出発したのにまた戻る〜切り裂かれジャックと忘れん坊将軍

同僚が、朝会に出席していなかった。
実はいったん出社したもののとある理由により帰宅したかららしい。
そのとある理由とは、ズボンの左足の後ろ部分が、裂けてたから、だそうな。
パンツも見えるほどの大きな裂け目だったとのこと。
朝履いた時には少なくとも裂けていなかったらしいし、一緒に家から出た嫁さんからの指摘もなかったとのことで(裂けてて教えてくれなかったら結婚した意味がない!と軽く憤慨していたのが印象的)どうやら、朝しばらくの間は、裂けてはなかったと思われる。
どこで裂けたのか、それは大きな謎として残るのだけど、彼はいくら今がサマーカジュアル期間だとは言え、下着が見えるのはマズかろう、と帰宅したのは賢明だったかもしれない。
彼の判断ミスは、それでも間に合うかも知れない、と気が動転したあまり、毎日通っていて詳しいはずの会社と家までの所要時間がわけわからなくなっていることに気がつかなかったことだけだ。


かてて加えて、先に帰宅した伴侶の人が、裂帛(ズボンが絹だったかどうかはしらない)の気合いも入れていないのに裂帛そのものである脱ぎ散らかされた裂けたズボンを目にした時の驚きというか恐怖というかは想像に耐えない。




一方、実は自分も今朝は、一度家を出たのに会社に着く前にまた帰宅してしまった。
携帯電話を忘れたのだ。
業務で使う端末ではないので、出番は言ってしまえば放課※にしかないのになぜか一日ないことを想像したらいてもたってもいられず、それこそいったん戻っても十分朝会に間に合いそうだったので取りに戻った。


同じ日に二人もいったん家を出ていながら、また家に戻るホームシックが流行気味の弊課。。。
課長の苦労が偲ばれる。(お前が言うな)


※「放課」名古屋では、放課後のことをこう言う。
課(果たすべきこと)から放たれた、という意味で、たしかに放課後のことだとわかる。
「放課後」は、放課というのがある一点を意味していて、その時点の後、を意味する言葉なのだろうが、その状況を「放課」と言ってしまうところに、解き放たれてまったらその後だろうが前だろうがかまやせんて、的ないい感じの能天気さを感じて非常に好感が持てる。