「だいたい」の話〜アナログとデジタル

妹の誕生日だったのだが、相変わらず彼女は自分の年齢を誤解していた模様。
本人曰く、25を過ぎたあたりから、だいたいこのぐらい、という感覚で暮らしているので、1つ2つは目まぐるしく前後しているらしい。


実際問題として、年齢は、そのぐらいの曖昧さを許容する指標なように思う。
32歳と33歳、もっと言えば37歳ぐらいまで、大きく差異はないのではないだろうか。
 

これは、アナログ、ということで、
13時3分と13時4分の区別を厳密に問いながら暮らしている人がレアであるように、
時速48kmと49kmの区別を厳密に問いながら車を走らせている人がレアであるように、デジタルに還元することが不向きな性質、というものはある。


よくある乱暴な議論として、アナログ処理は右脳、デジタル処理は左脳、なんてのもある。
図形とか運動とかそういう量とかベクトルで処理する系としての右脳と、言語的な逐次的、シーケンシャル(線形)処理を行う系としての左脳と。
もっと言ってしまう場合には、近代からの啓蒙的な理性的な思考がデジタル。それが行き詰まってきたので、もっと身体制とか理性の光が見落としてきたものを思い出そう、なんていうポモ(笑)な感じがアナログ、みたいな。
イルカとお話しましょう的な。古武道とか古式泳法とか。アカシックレコードとか。(笑)
(誤解がないように言っておくと、そういう話は僕は嫌いではないのだけど、いいからいい、みたいな話をしだすと周りの人が覚めちゃってもったいないので、バランスとりながら派でありたいと思うのです。)


どちらがいいとか悪いとかいう話でもないし、単に「両方ある」上に相互にコンバートは十分可能なのだろうから、どちらかだけをかたくなに信奉している感じは、あまりお洒落じゃないんだと思う。