駄目出し番長

自分もうっかりするとそうなのだけど、誰かが言ったりやろうとしていることが、いかによくないか、について朗々と語る人がいる。
しかも、往々にして、自分は正解を知っており、あなたのそれはその正解に照らして不十分であるから、その不十分さを非難しているのである、というようなスタンスで。
で、往々にして、
「試みにその正解の一部なりとも見せてくれやしませんでしょうか?」
とおそるおそる尋ねると、なんとも茫漠としたわかったようなわからないような言葉が返ってくる。


特に珍しい風景でもないのだと思う。
大きいところでは最近の給付金※とか。
多くの場合、すでにあるものに対してとやかく言うことは、その「あるもの」を世に出すことに比べて実に容易い。


ちょっと前に考えたこの辺にも近しい話。
http://d.hatena.ne.jp/ages/20081025


※使うお金を増やす手段としての金利下げがあったりする中、これ以上下げる金利はないのだから、使われるお金そのものを増やすしかないのだろう。その際に、レバレッジ的な話として大きければ大きいほどたくさん動かせるのだろうから、せっかく固まりとしてあるものをなんでまた一人頭で割ってしまうのか?もっと全体が循環するような産業(それがまったく思いつかないから配る、という話になるのだろうけど)にどかんとつっこめ、という批判なのだと思うけど。その辺は正直深く考えきれているわけでない身であれこれ言ってもよくなかろうか。