novel

クビにならない日本語

これ以上カテゴリを増やすのもわけわからなくなるし、「新しい」と言う原義に従うなら外れてはいないし、ある意味小説かもしれず、もしかしたら小説だと言われて作家氏も本望かも知れないので一応このカテゴリで。 「あなたの反抗期の思い出を教えてください…

夜は短し歩けよ乙女

夜のピクニック(未読)あたりから歩くことがなんだかブームっぽくなっているような気がします。 スクランの終焉前の混乱期(と僕には見えた)にも大歩行祭やって、その前から見えていた翳りを吹き払えなかった印象。 そんなわけでこの小説も、まぁた歩くブ…

螺鈿迷宮

火喰い鳥も舌を巻く銀獅子先生がかっこいい。

手紙

なんとなく東野さん付いたのでXに続けて読んでみました。 泣きはしなかったけど、現代版破戒?とか思いました。 (破戒を読んだことないけど)

容疑者Xの献身

実は初東野作品。 泣くもんか、と思ったりもしたけど、終盤のいくつかの台詞で声を上げて泣いてしまいました。 以下若干ネタバレ含みます。 実は違う問題を解いているのではないか?あたりの仕掛けは自分が数学の問題を出題する時にもよく使いたい手法なので…

文学少女と死にたがりの道化

自分の感性が周囲に照らして正しい自信がない。 だから、自分の言動に対して、周りの人がどう反応をするのか、を見て自分の言動を反省する。 やがては、自分の言動の前にその言動に対するリアクションを予測して、言動の実行不実行を検討するようになる。 (…

神は沈黙せず

電脳コイルのヒゲのエピソードが好きでした。 ある朝、急にヒゲがはえてくる。 そのヒゲがやがて知性を持って、主人公たちの頭部を惑星として栄えて行く。 クライマックスは、ほっぺたから人工衛星が飛び立った時。(関連:王立宇宙軍) しかし、やがて星間…

アヒルと鴨のコインロッカー

出張の往復の新幹線で。 友人から「この小説にはある仕掛けがある」と言われていたにも関わらず、そのタイミングでは「ふへ〜」となってしまいました。 やっぱり、ある瞬間を境に世界ががらりと姿を変えて、遡ってみても、そこには確かにがらりと姿を変えた…

UFOとポストモダン

bookタグを作ればよいのだけど、いまさら感も漂うので、もうnovelタグで行くことにする。 これはすばらしい本でした。 20世紀から今にかけて、僕らがどう世界と相対してきたのかが、ものすごく分かりやすく書かれています。 ポストモダンってよく聞くけど…

タカイ×タカイ

Xシリーズの三作目。 Xシリーズに入ってから特に顕著だと思うけれど、流通のしやすさもあってか(もっともこの頃でミステリーもそんなには売れないのかもしれないけれども)一応ミステリーだとみんなが思うように売られているように思うが実際にはミステリ…

空港にて

帰省道中にて。 元は留学情報誌に寄せた小説だそう。 閉塞感を海外に行くことで打破しようとする物語たち。 当然のことだけど、海外に行くというそのことだけで何かが劇的に変わるわけではない。 「自分」は海外には落ちていない。そもそも探すようなものじ…

ネガティブハッピーチェーンソーエッヂ

「東京大学物語」「ノエイン」で印象的に描かれていた町「函館」。 必ず行きたい場所の一つですが(そういや今ぐらいの季節に行ってもみたいなぁ。。。でも、土曜シフトも入ってきて雪山にも行けそうにないので難しいかなぁ。)この小説もこの町が舞台。 ち…

チームバチスタの栄光

映画化されるらしく、ようやく文庫落ちしていたのを見つけ、即購入。 (文庫、新書じゃないとどうもかさ張って読みづらいと思うのです) エンターテイメントとしての完成度が抜群。 一人称視点なこともあり、文章もものすごく読みやすく一気に読めます。 キ…

太陽の塔

出張帰りの新幹線で一気に読了。 こういうの大好きです。 あらすじレベルでは何も言い表せない。※ ので、あらすじを確認することが読書だと思うタイプの人には向かないと思います。 新幹線の中、笑いをこらえる必要のある部分が何箇所かあり、ちょっぴり困り…

サマー/タイム/トラベラー

読了。 自分にはあってた。

今日の摂取コンテンツ

EVIL HEART1−3巻(SFでなしにデビルマンをやってる感じというか。絵の構図の見事さも含め、ものすごい作品です。4巻も読まな) リセット(筒井哲也は出るべくして出てきた新人なように思いますが、こういうテーマは人気があるんでしょうね) フルメタル…

読み物:弟の作ったRPG実況する

http://2log.blog9.fc2.com/blog-entry-1780.html 結構長いですが、RPGツクールとかイメージつく方はおもしろいかも。 弟という素人が作ったゆえにカオティックでしかしその分物語のプロトタイプとでも言うものが垣間見えるような。 我らがバンプオブチキ…

夏への扉

「ラヴェンダーのかおりを嗅ぐやつ」も 「車に乗るやつ」も比較的よく知っていたのだけれど 「ネコが扉をくぐるやつ」を未読であることがひどく恥ずかしいことのような気がし、 昨日、あわてて本屋で購入。 (実に余談だが、最寄りの本屋に見当たらず久しぶ…

涼某の消失

友人のブログにエントリが上がってて、「大変だ!」と思い慌てて、自分には珍しく一日で読み通しました。 僕は勉強が足りないのでうまく語れないと思うのですが、 あらゆる創作物がテーマにしている、いわゆる「ユートピア否定話」の変奏と受け止めました。 …

邪魅の雫

ようやく読み終わりました。 ミステリとは結局のところ 行為者と行為を受ける人と行為の方法と行為の動機があって そのどれかがわからない状況※になっているのを探偵が明らかにする それ以上でもそれ以下でもないことを物の見事に明らかにしてくれるこの一連…

εに誓って

エピグラフはヘッセのシッダールタ。 オームは弓。魂は矢。 梵は矢の的。 断じて射抜け。 (記憶に頼ると駄目ですね。 オームは弓、魂は矢、 梵は矢の的 断じて射あてよ。 でした) が印象的。 作品全体の仕掛けはなかなか楽しい。 Gシリーズは嫌いな人も多い…

バルト海の復讐

帰途の新幹線で読了。 東大生がもっともよく読む(と言い伝えられている)作家の手による小品。 世界史好きにはたまらない。 「ハンザ同盟」とか「薔薇戦争」とかあの時代の用語にはなんだかもえるモノが多い。 ちなみに某12も世界史マインドあふれている…

となり町戦争

タイトルからは 大友さんの「気分はもう戦争」や 押井作品(うる星やパトレイバー) を連想。 フルコミットせざるを得ない状況なのに なんだかバカバカしい(空々しい)まま始まり (この手の主人公は主人公であるにも関わらず必ず「巻き込まれる」のだ) 展開して…

τになるまで待って

読了。 ミステリ(なのか?)なので、ネタバレにならないように気をつけねばなりませんが。 工学っていいな、と思いました。 日曜工具店に行っても、おそらく視点が違うことでしょう。 ジグソー、旋盤、溶接機、そういういわゆる工具の数々を無理なく使える…

6年ぶり?の新刊

最近、わけあって世界史を復習しています。 で、世界史の勉強をしてると、田中芳樹の小説って歴史観を養うのにいいのかもな〜 と漠然と思ったり。 さすが、東大生が一番読む作家。 (かつては漱石だったらしいっすけど) で、なんだか出てるらしいじゃないで…